2012年10月16日火曜日

ICBUWヒロシマの嘉指信雄さんがCMLに投稿された英紙「インディペンデント」の記事を、紹介させていただきます。

ICBUWヒロシマの嘉指信雄さんがCMLに投稿された英紙「インディペンデン
ト」の記事を、紹介させていただきます。

======以下、転送===== 

[転送・転載歓迎。]

イラク戦争中、最も激しい攻撃が行われたファルージャにおける先天性欠損症な
どの急増については、特にイギリスのメディアが繰り返し報じてきて います
が、今日10月14日にも、新たな調査結果に基づくリポートが掲載されました。以
下、その概要です。
[原文は―― http://ind.pn/T0OmE5

「イラクにおける先天性欠損の途方もない増加
―米英軍による軍事行動とのつながりを示す新たな調査―
―来月には、WHOも調査結果を発表予定―
サラ・モリソン
(『インディペンデント』、 2012年10月14日)
最近のEnvironmental Contamination and Toxicology bulletinに掲載された、
Mozhgan
Savabieasfahani博士(アメリカ・ミシガン大学公衆衛生学校:環境毒物学)な
どによる調査結果によると、ファルージャで 2007-2010 年に生まれ、記録され
た新生児の半数以上に先天性欠損が認められた。ファルージャ猛攻の前は、10
ケースに1ぐらいの割合で、さらに1990年代 以前は2 パーセント以下だった。
また流産率は、以前は10パーセントほどだったのが、2004年以降の年間をみると
45パーセント以上となっており、 2007-2010年では6件に1件ほどの割合になって
いる。しかも、こうした数字ですら「過小評価」であるかもしれない。なぜな
ら、先天性欠損 の子ども が生まれた場合、報告せずに隠したままにする親が多
いからだ。
また、先天性欠損の子どもの髪の毛からは、他の子どもと比べて5倍の鉛、6倍の
水銀が検出されたことから、今回の調査は、先天性欠損症の増加と、 過去20 年
間の戦争で使用された砲弾などから出された金属への曝露との間に関連があると
考えられる。また、劣化ウランの関わりについても、資金が集まり次 第、調査
を始めたいとしている。
なお来月には、ファルージャやバスラを含む、9つの「ハイリスク」地域におけ
る先天性欠損症の増加に関してWHOが行ってきた予備調査の結果が公 表される
が、顕著な増加が認められた地域に関してはさらなる調査が行われるものと見ら
れている。
アメリカ国防省は、「バスラにおける先天性欠損の増加と、武器に含まれていた
金属への曝露の関連性を示す公式のリポートは何ら認知していない」と して、
こ うした関連性を否定し、イギリス政府スポークスマンも、「バスラにおける
先天性欠損の増加と通常兵器の関連性を確認した、信頼すべき科学的・医学 的
リポー トは存在しない。イギリス軍によって使用されている全ての武器は、国
際人道法に沿い、ジュネーブ条約に従ったものである」としている。」

嘉指信雄、ICBUWヒロシマ・オフィス
http://icbuw-hiroshima.org/
『ウラン兵器なき世界をめざして
ーICBUWの挑戦ー』(合同出版、2008)

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